わり算の筆算の教え方|「たてる・かける・ひく・おろす」を身につける
2026/10/12
わり算の筆算は、小学4年生の算数の中でも、特につまずきやすい単元です。たし算・ひき算・かけ算の筆算とちがい、左(大きい位)から計算を始めること、1つの問題の中でかけ算とひき算を何度もくり返すことが、難しさの理由です。
この記事では、わり算の筆算の手順と、つまずいたときの教え方を紹介します。
1. 手順は「たてる・かける・ひく・おろす」の4つ
72÷3 を例に、手順を確認します。
- たてる:十の位の7を3でわると、2がたつ(十の位の上に2を書く)
- かける:3×2=6 を、7の下に書く
- ひく:7−6=1
- おろす:一の位の2をおろして、12にする
- もう一度くり返す:12÷3 で4をたて、3×4=12、12−12=0。答えは24
この4つの手順を、声に出しながら進めるのがおすすめです。「たてる、かける、ひく、おろす」とリズムよく唱えると、次に何をするのかで迷わなくなります。
2. なぜ左から計算するのかを、お金で考える
手順だけを覚えると、少し形が変わった問題で手が止まってしまいます。意味も一緒に伝えておくと安心です。
72円を3人で分ける場面を考えます。10円玉が7枚、1円玉が2枚あります。まず10円玉を1人2枚ずつ配ると、6枚使って1枚あまります。あまった10円玉1枚を1円玉10枚に両替して、もとの2枚と合わせると12枚。これを3人で分けると1人4枚。だから、1人分は24円です。
筆算の「おろす」は、この両替にあたります。大きい位から先に分けて、あまりを小さい位に回す。この流れがわかると、手順の意味が見えてきます。
3. 2けたでわるときは「商の見当」をつける
86÷21 のように、わる数が2けたになると、何をたてればよいかがすぐにはわかりません。このときは、およその数で考えます。21を20、86を80とみて、80÷20=4。そこで4をたててみます。21×4=84、86−84=2。答えは4あまり2です。
見当をつけた数が大きすぎて、ひけなかったときは、1小さくします。反対に、あまりがわる数より大きくなったときは、1大きくします。「あまりは、わる数より小さい」ことを、毎回確かめる習慣をつけましょう。
4. よくあるまちがいと直し方
- 商を書く位置がずれる:マス目のあるノートを使い、位をそろえて書く
- 商の途中の0を書き忘れる(例:612÷6 を 12 としてしまう):おろした数がわれないときは、0をたててから次をおろす
- ひき算のまちがい:筆算の途中のひき算を、横に小さく書いて確かめる
- 九九があいまい:わり算の練習の前に、九九を復習する
5. 答えは「たしかめ算」で自分でチェック
わり算は、「わる数 × 商 + あまり = わられる数」で、答えが合っているかを自分で確かめられます。86÷21=4あまり2 なら、21×4+2=86。もとの数にもどれば正解です。
自分で確かめる習慣がつくと、丸つけの前にまちがいに気づけるようになります。おうちプリントの計算ドリルには「わり算(あまりなし)」「わり算(あまりあり)」があります。筆算に入る前の土台づくりに活用してください。