理科・社会の覚え方|「読むだけ」をやめて「思い出す」練習を
2026/10/12
「テスト前に教科書を何回も読んだのに、点が取れなかった」。理科や社会で、こうした経験をする子は少なくありません。がんばっているのに結果が出ないと、「自分は暗記が苦手だ」と思いこんでしまいます。
しかし、多くの場合、足りないのは能力ではなく、覚え方の工夫です。この記事では、小学校高学年から中学生に向けて、理科・社会の覚え方を紹介します。
1. 「読む」より「思い出す」
教科書やノートをくり返し読むと、内容に見覚えができて、「わかった」という気持ちになります。しかし、見てわかることと、何も見ずに答えられることは別です。テストで必要なのは、後者の力です。
覚えるためにいちばん効果的なのは、「思い出す練習」です。教科書を閉じて、今読んだ内容を言ってみる。ノートの用語を手でかくして、答えられるか試す。思い出そうとすること自体が、記憶を強くします。
2. 具体的な方法
- 赤シートやふせんで用語をかくし、答えを言う(または書く)
- 一問一答の問題集やプリントを解き、まちがえた問題に印をつける
- 1ページ読んだら教科書を閉じ、内容を声に出して説明してみる
- 家の人に問題を出してもらう
すぐに答えが出てこなくても、少しがまんして考えることが大切です。思い出そうとしたあとに答えを見ると、ただ読んだときよりもずっと頭に残ります。
3. 一度にまとめてやるより、間をあけてくり返す
テスト前日にまとめて3時間やるより、30分を6日に分けたほうが、長く覚えていられます。少し忘れかけたころに思い出すと、記憶がより強くなるからです。
おすすめは、その日の授業の内容をその日のうちに5分だけ確認し、週末にもう一度、テスト前にさらにもう一度、というくり返しです。1回の時間は短くてかまいません。
4. まちがえた問題だけを、くり返す
すべての問題を同じ回数くり返すのは、時間がもったいないです。一問一答を解いたら、まちがえた問題に印をつけ、2回目は印のついた問題だけを解きます。それでもまちがえた問題には、印をもう1つ。印が多い問題が、自分の弱点です。
5. 「なぜ」と「つながり」で覚える
用語をばらばらに覚えると、すぐに忘れてしまいます。理由やつながりと一緒に覚えると、忘れにくく、記述問題にも対応できます。
- 社会(歴史):できごとを「原因 → できごと → 結果」の流れで覚える
- 社会(地理):地図帳で場所を確かめ、気候や産業と結びつける
- 理科:用語だけでなく、「なぜそうなるのか」を自分のことばで説明してみる
- 理科の実験:「目的・方法・結果・わかったこと」の4つをセットで覚える
6. 書いて覚えるときの注意
ノートに同じ用語を10回ずつ書く、という方法は、手が動いているだけで頭を使っていないことがあります。書くなら、何も見ずに書けるかを試す「テスト」として書きましょう。漢字で書く必要がある用語(人名や地名など)は、正しく書けるかどうかも確かめておきます。
おうちプリントの理科・社会のプリントは、1枚10問の一問一答の形になっています。「思い出す練習」として、授業のあとやテスト前に使ってみてください。